日本の民話 第302話 彦一とサクラの花



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     むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、とてもかしこい子どもがいました。

     ある日の事、彦一の家の隣に、ある村の長者(ちょうじゃ)が引っ越してきました。
     彦一は貧乏でも花が好きで、ウメやサクラを大事に育てています。
     それから何年かして彦一が大切に育てたサクラが、かきねごしに枝を広げて見事な花を咲かせました。
     すると長者が、それを見つけて、
    「かきねごしに出た花は、こっちの物じゃ。折(お)ろうとちぎろうと、わしのかって。文句はあるめえ」
    と、見事なサクラの木の枝を、ボキボキとへし折っていくのです。
    「ああっ。なんとかわいそうな事を」
     目の前でせっかくの花を折られた彦一は、くやしくてたまりません。
     そこで、折られたサクラの仇討ちを考えました。

     それからしばらくたった、月夜の晩の事です。
     彦一は自分の庭先に、ナベ、カマ、タライを並べて、にぎやかに叩き出したのです。
    ♪チンチン、カンカン、ドンドンドン
     あまりの騒ぎに、長者がビックリして家から出てきました。
    「やい彦一。うるさいぞ! 何をしているんだ!」
     そしてかきねのすきまから、彦一の家をのぞき込んだその時です。
     待ちかまえていた彦一が、大きな鉄のハサミでチョイッと長者のダンゴ鼻をはさみつけたのです。
    「いててててえ! はなせ彦一。わしの鼻がちぎれる。こら、はなせ!」
    「いや、はなさん。かきねごしに出た鼻(花)は、こっちのもんじゃ。折ろうがちぎろうが、わしのかってじゃ。文句はあるめえ。さて、このきたない鼻では、あのサクラの花のかわりにもならんが、まあええか」
     そう言って長者の鼻を切り取ろうとしたので、長者は涙をポロポロ流しながら言いました。
    「彦一、わしが悪かった。米を一俵(ぴょう)やるから、はなしてくれ」
    「たったの一俵では、はなさん」
    「なら、二俵やる」
    「二俵でも、はなさん」
    「ならば三俵。いや、四俵でどうだ」
     こうして彦一は長者をさんざん痛めつけたうえ米を五俵も取り上げて、やっとはなしてやったという事です。
      おしまい








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