日本の民話 第267話 白鳥の関



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    むかしむかし、紀の関という関所があり、この関所に近い村に一人の若者が住んでいました。
     ひどくあきっぽい男で、何をやっても途中で投げ出してしまうので村人に馬鹿にされていました。

     ある日の事、その若者が山道を歩いていると、羽に矢が刺さってもがいている白鳥がいました。
     若者はその白鳥の羽から矢を抜いてやると、空へ放してやりました。
     そのとき白鳥は一声鳴いて、うれしそうに飛び立っていきました。

     さてその晩、若者の夢の中で白鳥が現れて、
    「昼間は危ないところを助けてくださり、ありがとうございました。お礼に、お前さまの願いをかなえてあげましょう」
    と、言うではありませんか。
     若者は少し考えてから、
    「それなら、きれいでやさしい嫁を世話してほしい」
    と、言いました。
     それから三日後、若者のところへ美しい嫁がやって来たのです。
     嫁さんはとてもいい嫁さんで、家の仕事も畑仕事もがんばり、そして若者をとても大切にしました。
     けれども若者の方は、嫁さんよりも鳥やけものの狩りに心を奪われるようになりました。

     そしてある日のこと、若者は嫁さんにさんざん小言をいったあげく、空に向かって叫びました。
    「白鳥よ、おらあ、この嫁にはあきあきした。嫁より、狩りをするのが楽しいんじゃ。もう嫁はいらんから、代わりに立派な弓矢をくれ」
     嫁さんはそれを聞くと一晩中泣いていましたが、朝になると嫁さんの姿はなくて、その代わりに立派な弓矢が置いてあったのです。
    「おおっ、これさえあれば、鳥でも鹿でも取り放題だ」
     若者は弓矢をつかむと、大喜びで狩りに飛び出しました。
     しかしいくら立派な弓矢を持っていても、狩りの腕が悪いので山鳥の一羽も射止められません。
     一緒に狩りに行った村人に馬鹿にされた若者は、くやしまぎれに弓矢を放り投げました。
    「こんな弓矢、もういらん!」
     すると弓矢は美しい白鳥に姿を変えて、若者の手をするりと抜けると山峠のかなたへ消えていきました。
    「まてー、まってくれー! やっぱりあの嫁を帰してくれー!」
     白鳥を追いかけた若者は、関所を駆け抜けようとして関守に呼びとめられていました。
     びっくりした若者は、あわてて頭を下げて言いました。
    「怪しい者では、ございません。このあたりの百姓でして、逃げた嫁を探していたのです」
     そして恐る恐る関守の顔を見上げて、若者はあっと叫びました。
     なんとその関守は女で、しかも姿を消した嫁さんだったのです。
     嫁さんは、目からみるみる涙を流しながら言いました。
    「どんなことがあっても、この関は通しません。お前ののぞみは、もうかなえられません」
     そして涙に濡れた袖はみるみるうちにまっ白な羽に変わり、それを見た若者は転げるように逃げていきました。

     このときから紀の関は、不死鳥の関とよばれるようになったのです。
        おしまい








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