2019年11月



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    日本のふしぎな話 第51話 わらしべ長者



    (出典 img.omni7.jp)


    むかしむかし、ある若者が、お寺で観音様(かんのんさま→詳細)にお願いをしました。
    「どうか、お金持ちになれますように」
     すると、観音様が言いました。
    「ここを出て、はじめにつかんだものが、お前を金持ちにしてくれるだろう」
     喜んだ若者は、お寺を出たとたん、石につまずいて、スッテンと転びました。
     そしてそのひょうしに、一本のわらしべ(イネの穂の芯)をつかみました。
    「観音様がおっしゃった、はじめにつかんだものって、これのことかなあ? とても、これで金持ちになるとは思えないが」
     男は首をひねりながら歩いていると、プーンと一匹のアブが飛んできました。
     男はそのアブをつかまえると、持っていたわらしべに結んで遊んでいました。
     すると、向こうから立派なくるまがやってきて、中に乗っている子どもが言いました。
    「あのアブが欲しいよう」
    「ああ、いいとも」
     男が子どもにアブを結んだわらしべをあげると、家来のものが、お礼にミカンを三つくれました。
    「わらしべが、ミカンになったな」
     また歩いていると、道ばたで女の人が、のどがかわいたと言って、くるしんでいます。
    「さあ、水のかわりに、このミカンをどうぞ」
     女の人はミカンを食べて、元気になりました。
     そしてお礼にと、うつくしい布をくれました。
    「今度は、ミカンが布になったな」
     男がその布を持って歩いていると、ウマが倒れて困っている男の人がいました。
    「どうしました?」
    「ウマが病気で倒れてしまったのです。町に行って布と交換(こうかん)する予定だったのに。今日中に布を手に入れないと、困るのです」
    「では、この布とウマを交換してあげましょうか?」
     若者が言うと、男の人は大喜びで布を持って帰りました。
     若者がウマに水をやったり体をさすったりすると、ウマはたちまち元気になりました。
     よく見ると、大変立派なウマです。
    「今度は布が、ウマになったな」
     そのウマをつれて、また若者が歩いていると、今度は引っ越しをしている家がありました。
     そしてそこの主人が、若者の立派なウマを見て言いました。
    「急に旅に出ることになって、ウマが必要なのじゃが、そのウマをわしの家や畑と交換してもらえないかね」
     若者は立派な家と広い畑をもらって、大金持ちになりました。
     一本のわらしべから大金持ちになったので、みんなはこの若者を、わらしべ長者(ちょうじゃ→詳細)と呼びました。
       おしまい








    (出典 lovescenario.tokyo)



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