2020年01月



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    日本の民話 第25話 跡隠しの雪



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    むかしむかし、ある寒い年の事、小さな村に旅のお坊さんがやって来て、ひと晩泊めてくれる家を探していました。
     けれど、どの家に行っても、
    「悪いが、他を探してください」
    と、断られます。
     断られ続けたお坊さんは、最後に村で一番貧しい一人暮らしのおばあさんに頼みました。
     すると、おばあさんは、
    「食べ物どころか、うちにはいろりの火もありません。それでもよければ、どうぞお泊まりください」
    と、お坊さんを家に入れてくれました。
     家に入ったお坊さんは、火の消えたいろりのそばに座ると、念仏を唱え始めました。
     その姿を見たおばあさんは、
    (ああ、せっかくお坊さまが来てくださったのに。何のおもてなしも出来ぬとは)
    と、目に涙を浮かべると、そっと戸を開けて外に出ました。
    「せめて、菜っ葉の一枚でも残っていれば」
     おばあさんは寒さに震えながら自分の小さな畑へ行きましたが、やはり菜っ葉一枚、残っていません。
     そこでおばあさんは、地主の畑へ行くと、
    「すみません。いつか必ずお返しをしますので、どうぞ今日だけは許してくだされ」
    と、手を合わせると、干してある稲をほんの少し抜き取りました。
     それから、隣の大根畑へ行き、
    「今日だけは、許してくだされ」
    と、手を合わせると、小さな大根を一本抜き取りました。
     こうして稲と大根を手に入れたおばあさんが家に戻ると、お坊さんはまだ念仏を唱えています。
     おばあさんは稲と大根を置くと、今度は山へ枯れ枝を探しに行きました。
     寒い冬山をさんざん歩き回って、ようやく枯れ枝を見つけて家に帰ると、おばあさんは稲を臼(うす)でひいて団子を作りました。
     そして大根は小さくきざんで、なべに入れました。
     それからいろりに枯れ枝をくべて火をつけると、大根と団子を煮て団子汁を作りました。
     こうしておばあさんは、出来上がった団子汁を全ておわんに入れると、
    「お坊さま。わたしはお腹が空いていないので、どうぞ全部召しあがってください」
    と、団子汁の入ったおわんをお坊さんに差し出したのです。
     おばあさんが、ふと戸のすき間から外を見ると、地主の畑から隣の畑、そしておばあさんの家まで続く足跡が、雪の上にはっきりと残っていました。
     明日になれば、稲や大根を盗んだ事が見つかるでしょう。
     きっと、ひどくしかられるに違いありません。
     もしかすると、村を追い出されるかもしれません。
     しかしおばあさんは、おいしそうに団子汁を食べるお坊さんを見て、
    (ああ、よかった。よかった)
    と、心の底から思いました。

     次の日の朝、目を覚ましたおばあさんが外に出てみると、あたり一面に新しい雪が積もっていて、おばあさんの足跡はすっかり無くなっていたのです。
     そして今までの事を全て知っていたのか、お坊さんはおばあさんに微笑むと、やさしく言いました。
    「あなたは、とても良い行いをしました。
     仏さまは、あなたのした事をお許しになるばかりか、これからは幸運を授けて下さるでしょう。
     では、どうぞ長生きをしてください」
     そしてお坊さんは、再び旅へと出かけました。
     このお坊さんが言った通り、それからおばあさんには良い事ばかりが続き、とても幸せに暮らす事が出来ました。

     おばあさんは後から知ったのですが、おばあさんの家に来たお坊さんは、あの有名な弘法大師だったという事です。
       おしまい








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