日本の民話 第112話 おならで飛んだ石うす
むかしむかし、あるところに、おならばかりしているおじいさんがいました。
このおならがすごいおならで、おじいさんがおならをするたびに家が地震のようにゆれるのです。
そこでおばあさんは樫(かし)の木で栓を作り、おじいさんのお尻の穴に差し込みました。
「おじいさん、家がこわれるといけないから、家ではこの栓をしていて下さいね。そしておならをするときは、外で栓を外して下さいね」
こうしておじいさんが、家でおならをすることは無くなりました。
ある日の事、おじいさんとおばあさんは庭に出て、石うすで粉をひいていました。
ところがおじいさんがひょいと立ちあがったひょうしに、お尻の栓が抜けてしまったのです。
ボワーーーン!
ものすごい音と一緒に粉が舞い上がり、おじいさんは空へと飛び上がってしまいました。
しばらくして空から降りてきたおじいさんが、おばあさんにあやまりました。
「いやあ、すまん、すまん。おばあさん、大丈夫か?」
「はい、あたしは大丈夫ですよ。それにしても、相変わらずおじいさんのおならは大変な物ですね」
「そうだな。・・・ところで、石うすはどこへ行った?」
「あら、本当に」
二人は石うすを探しましたが、どこにもありません。
それもそのはず、石うすはおじいさんのおならで、裏山まで飛んでいったのですから。
おしまい
このおならがすごいおならで、おじいさんがおならをするたびに家が地震のようにゆれるのです。
そこでおばあさんは樫(かし)の木で栓を作り、おじいさんのお尻の穴に差し込みました。
「おじいさん、家がこわれるといけないから、家ではこの栓をしていて下さいね。そしておならをするときは、外で栓を外して下さいね」
こうしておじいさんが、家でおならをすることは無くなりました。
ある日の事、おじいさんとおばあさんは庭に出て、石うすで粉をひいていました。
ところがおじいさんがひょいと立ちあがったひょうしに、お尻の栓が抜けてしまったのです。
ボワーーーン!
ものすごい音と一緒に粉が舞い上がり、おじいさんは空へと飛び上がってしまいました。
しばらくして空から降りてきたおじいさんが、おばあさんにあやまりました。
「いやあ、すまん、すまん。おばあさん、大丈夫か?」
「はい、あたしは大丈夫ですよ。それにしても、相変わらずおじいさんのおならは大変な物ですね」
「そうだな。・・・ところで、石うすはどこへ行った?」
「あら、本当に」
二人は石うすを探しましたが、どこにもありません。
それもそのはず、石うすはおじいさんのおならで、裏山まで飛んでいったのですから。
おしまい